暮らし
2022/05/09

マンションのおススメの間取り・設備とは?

今回は、マンション物件を選ぶ上で参考にしたいオススメの仕様や間取りをご紹介します。

新しい住まい探しをする上で、ここはゆずれないというポイントや押さえておきたいさまざまなポイントがあると思います。
全てが希望通りではなくても、その物件のお気に入りポイントがあれば、実際に暮らし始めてからの満足度が高く豊かな生活を送ることができるのではないでしょうか。

それでは、全7個の間取り・設備について詳しくご紹介していきます。

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高い天井

物件探しを始めるときに、まず初めに天井高を気にされる方はあまりいないと思います。
気になる物件の内見をして初めて天井の高さを意識されることが多いのではないでしょうか。
しかし、生活のしやすさに直結しないように思われがちな天井高さですが、高天井の開放感やゆとりは何ものにも変えられないものです。

では実際、天井が高いことのメリットはどういったものがあるのでしょうか。

メリット1:開放感があり窓も大きくとれるので部屋が明るくなる

日本では、健康的で過ごしやすい最低限度の天井高が法律で定められています。
建物の居室の天井高は2.1m以上、学校の教室は3m以上と建築基準法により決められています。

それだけ天井高さによる圧迫感や開放感、窓からの採光というのが、人間の健康やストレスなどの心理状態に影響を与えるということがわかります。
おうち時間が増えている今だからこそ、天井の高さを大事にしてみてはどうでしょうか。

メリット2:大型家具や照明器具などを置いても様になる

ペンダント照明やシャンデリアを取り入れたり、大型の観葉植物などを置いても圧迫感が出にくく、インテリアにこだわる方はお部屋作りが楽しくなるのではないでしょうか。

一般的に比較的新しいマンションの天井の高さは、2.5m前後が標準的となっていますので、より高い天井をお探しの方は、1階や最上階の住戸をチェックしてみるのもオススメです。他の階に比べて天井高が高めに設定してあることもあるのでぜひ注目してみてください。

デメリット1:リフォームなどで高さを変えるのが難しい、出来ても工事費が高くなる

間取りや水回り設備などは、後からリフォームなどで変えることができますが、天井の高さを変えることはなかなか難しく、あまり現実的ではないからです。
できたとしても高い工事費を払って数センチ高くできる程度でしょう。

特に、最近の高断熱住宅の場合は、最上階でなくとも外壁周辺部は天井面にも断熱材が入っていることが多く、天井面を触る工事が難しくなっているのが現状です。

広いバルコニー

マンションのバルコニーと聞いて、まず思い浮かぶのは洗濯物を干すスペースというイメージの方が多いのではないでしょうか。
その他には、ちょっとしたガーデニングや家庭菜園を楽しんだり、家具を置いてくつろぎのスペースとして活用されている方も多いと思います。
また、外壁が汚れるのを防いだり、雨が直接窓にかかるのを防いだり、夏の強い直射日光を遮ったりと多くの役割があります。

そんなバルコニーですが、最近では、靴やアウトドア用品などが洗えるスロップシンク(底の深い流しのこと)がついていたり、外部コンセントが備わっている物件もあります。
また、奥行きは2m程度あると使い勝手が大幅に増します。リビングの延長として生活の中で活用することができますし、部屋を広く見せる効果もあります。是非お部屋探しの参考にしてみてください。

そして、いざお気に入りの物件を見つけ内見となったときには、手すりの形状にも注目してみてください。ガラス手すりの場合は光の透過率、格子手すりの場合は色味などによって部屋の明るさや開放感が変わってきます。見過ごしがちですが、内見時には手すりに注目です。

もちろんバルコニーを活用する上では、管理規約をよく確認し、ご近所さんとトラブルにならないように気をつけましょう。また、小さいお子様がいるご家庭は、特にバルコニーの奥行きには気をつけてください。エアコン室外機や椅子やテーブル、鉢植えなどは、足がかりになってしまうものがあると事故につながる恐れがあります。

縦長リビング

マンションの間取りを決める上で最も重要になってくるのがリビングダイニングです。リビングダイニングの形や広さで、その物件の間取り性格が決まってくるといっても過言ではありません。
様々な間取りがある中で、キッチンからバルコニーに向かって縦に長いリビングダイニングが縦長リビングと呼ばれます。
多く採用されている間取りなので見覚えのある方も多いのではないでしょうか。

縦長リビングの一番のメリットは、キッチンからダイニング、そしてリビングと一直線につながっているため、家族間のコミュニケーションがとりやすいことです。
料理中のお母さん、ダイニングで勉強中のお子さん、リビングで読書中のお父さん、どこからでも見通しがよく、それぞれ別々のことをしていても何をしているかが分かります。

また、将来的な拡張性もメリットの一つです。一般的に縦長リビングの横には、洋室や和室などの個室が配置されるケースが多ので、お子さんの独立など家族構成の変化により個室を減らし、リビングダイニングを広くするといったことや在宅勤務スペースを作るといったことも可能です。

和室

近年では、新築マンションの標準プランでも和室のないプランが当たり前になっていますが、まだまだ和室にはメリットがたくさんあります。特に小さいお子さんがいるご家庭では、一番重宝する部屋になるかもしれません。
まだ一人で寝ることのできない子供と一緒に寝る部屋としてはもちろんのこと、程よく柔らかく傷つきにくい畳の床は遊び場としてもうってつけです。

一般的にマンションで採用されている畳は、内部に発泡性の緩衝材のような素材が含まれているので、下階への振動や騒音も低減されるというメリットもあります。
意外とコストのかかるウレタンやコルクのマットを敷く必要はありませんし、テーブルやイスの角にぶつけて怪我をする心配もありません。

また、子育て家庭にとって意外と多いのが、親戚や友人などの来客です。そんな時に、ゲスト用の寝室としても使える和室は非常に重宝するのではないでしょうか。
和室は、たとえ部屋が狭くても、一般的に床座(床に腰を下ろして座ること)となるので視線が低くなり、圧迫感を感じづらいという特徴もあります。
ただ「古臭いから」「馴染みがないから」といって候補から外す前に少しご検討してみてはいかがでしょうか。

納戸・サービスルーム

間取り図などでは、「納戸」「サービスルーム」「S」「デン」「DEN」などと表記される部屋があります。「納戸」とは、もともとは屋内に設けた衣類などを収納する部屋という意味です。
一般的には「居室」の表示をするには、建築基準法上、採光や換気用の窓は必要です。窓が小さいなどの理由で基準に満たない部屋の場合は「納戸」とすることが多いようです。

そして、納戸やサービスルームを持つ物件の間取りは、「2LDK+S」などと表記されます。
この場合の間取りは、LDKと2部屋の個室と納戸ということになります。

例えば、もし3LDKの間取りをお探しで3部屋目はそんなに広くなくても構わないという方は、「2LDK+S」で探してみると掘り出し物に巡り会えたり価格を低く抑えることができるかもしれません。
もちろんエアコンを付けることのできる納戸やクローゼット付きの納戸もありますので、物件探しの際は少し視野を広げてみるのも良いかもしれません。

シューズクローゼット

「シューズクローゼット」「シューズクローク」「シューズインクローゼット」などと呼ばれる部屋を間取り図で見かけることが多くなりました。
略称は一般的に「SIC」と表記されます。

どのような部屋かといいますと、玄関の側にあって靴のまま出入りができる収納スペースのことを指します。靴の収納はもちろんのこと、お子様のベビーカーや三輪車、お父さんのゴルフバッグやスーツケースなどお外で使う系のアイテムの収納スペースとしても大活躍します。
また、外からリビングにウイルスや花粉を持ち込みたくないという時も、帰宅後すぐにコートや帽子などをシューズクローゼットにかけておけば安心です。

一般的にマンションの間取りは、ディベロッパーや設計士が練りに練ったプランです。
無駄を削ぎ落とした部屋の大きさや配置で、とても機能的に作られています。
そんな中「シューズクローゼット」のような自由な使い方ができるスペースは、入りきれなくなった荷物の受け皿として非常に使い勝手がよく、結果的に玄関や洋室を広く使うことができるおすすめの間取りです。

お帰り動線・どろんこ遊び動線

最後にご紹介するのは、コロナ禍で注目されている「お帰り動線・どろんこ遊び動線」です。
リビングなどの生活空間を通らずに、帰宅後すぐに玄関から手洗い場やバスルームにアクセスできる動線のことです。

家の中に、ウイルスや汚れなどを極力持ち込みたくない方や、遊び盛りのお子様がいらっしゃるご家庭に特におすすめの間取りです。
どろんこ遊びだけではなく、部活帰りや夏場の暑い時期など、汗だくでもバスルームに直行でき、気持ちよくリビングで過ごすことができます。
マンションの標準プランではまだ見かけることはあまりないかもしれませんが、リノベーションなどでは人気の間取りとなっています。

また、ペットを飼っている方には、マンションエントランス近くに、ペット用の足洗い場やシャワー室などを備えているマンションもありますので、お部屋を清潔に保ちたい方はぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

まとめ

マンションのおススメの間取り・仕様は、個人の生活スタイルにもよります。お部屋探しの前に、何に重きに置くか、譲れないポイントなど決めておくといいかもしれません。
何か一つでもその部屋のチャームポイントを見つけてみると新たな発見があるかもしれません。
この記事を参考にお気に入りの間取りをぜひ見つけてみてください。

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