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マンションの外壁、床、壁ってどんな材質の種類があるの?特徴や性質をご紹介!

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世の中にはさまざまなデザインのマンションがあります。
内装だけではなく、外装や共用部のデザインや雰囲気なども物件を決める上で大事なポイントです。
もちろん見た目だけではなく、機能面や維持管理の面でもデザインによって大きく異なってきます。

今回は、物件を比較検討する上でも、知っておくと役に立つ、マンションに使用される仕上げ材やデザインなどをご紹介します。

<外壁編>

まずは、マンション外壁に使用される外壁材についてご紹介します。

タイル

一つ目はタイルです。一口にタイルといってもさまざまな種類のものがありますが、マンションの外壁材として最もポピュラーなものは、磁器質タイルと呼ばれるものです。
非常に硬く、吸水率1%以下とほとんど水を吸わない耐久性に優れたタイルです。
外壁以外にも、内壁や床などにもよく使用され、木目や石目がプリントされたものも多く、一見すると本物の石のような質感の高いものもあります。

また、耐久性が非常に高いのでメンテナンスの必要がほとんどなく、非常に優れた外壁材料と言えます。
しかし、タイル自体は耐久性が高くても、その目地や接着面などの劣化により、外壁タイルの落下事故が毎年少なからず発生しています。
東京都の場合は、規模にもよりますが、10年ごとの全面検査も義務付けられており、大規模修繕工事の費用が割高になる可能性があります。

吹き付けタイル

続いては吹き付けタイルです。
あまり聞き馴染みのない仕上げ材かもしれませんが、これもマンションの外壁材として非常によく使用されます。
凸凹していて表面は滑らかで硬いのが特徴です。
名前に「タイル」とついていますが、外壁に吹き付けて仕上げる塗装材で、厚塗りの塗装剤のため、耐久性やメンテナンス性に優れます。表面がツルツルしているため汚れがつきにくく、雨垂れや埃などによる汚れであれば、洗浄すれば綺麗に落とすこともできます。
タイル貼りに比べて安価で施工性も良いため、低層部分はタイル貼りで比較的目立ちにくい裏側や共用廊下周りなどは吹き付けタイルで仕上げるといったこともよく行われます。劣化してくるとひび割れや剥がれなどが発生することもありますので、大規模修繕時にメンテナンスが必要になってくることもあります。

ALCパネル

ALCパネルとは、軽量気泡コンクリートと言われる軽いコンクリートで作られたパネル状の外壁材料です。耐火性や断熱性に優れ、マンションに限らず非常によく使われる材料です。
フラットで平滑なものからリブや凹凸などで表面に表情を付けたデザイン性の高いものまでさまざまな種類があり、マンションに限らず非常によく使われる材料です。
耐火性や断熱性に優れ耐久性も高く、適切にメンテナンスを行えば長く美観を維持できるのが特徴です。

鉄筋コンクリート造のマンションでも、建物の軽量化や工期短縮のために、外壁にALCを使用することもよくあります。
表面はタイル仕上げでもその下地にはALCが使用されているということもあります。
ALCの表面の仕上げは、塗装仕上げが基本となります。
なので、大規模修繕時などに、塗装の塗り替えなどが必要になってきます。

打放しコンクリート

打放しコンクリート仕上げは、コンクリートをそのまま外観として見せる仕上げ方法です。
建築家・安藤忠雄さんの建築作品などでよく使用され、非常にスタイリッシュでおしゃれなイメージが強いのではないでしょうか。
また、コンクリートの型枠に針葉樹合板など使い、木目をコンクリートの表面に転写する表現もあり、コンクリートでありながら木目の自然の風合いを感じることができるものもあります。
一方で、コンクリートそのままの外壁なので、施工も簡単でコストも掛からなそうに思われがちですが、本来タイルや塗装などで隠れてしまうコンクリート表面をそのまま表しにして外壁仕上げとするため、実は高い技術力が必要とされる外壁です。
また、打放しと言っても、型枠を外した後にモルタルによる補修を行なったり、表面の保護のために撥水剤を塗布することが一般的なため、美観を保つためには、定期的な洗浄や再塗装の必要があり、ランニングコストも安いわけではありません。

石貼り

最後は石貼りです。石には、大理石や御影石、砂岩など、さまざまな種類がありますが、なんと言っても重厚感と高級感があることが最大のメリットです。
また、メンテナンスもほとんど必要なく耐久性に優れ、古くより建築の外壁材としてよく使用されてきた外壁材です。
しかし、コストが高く、落下した場合の危険性が高いため、マンションの外壁で使用される場合は、エントランスの周りなど部分的に使用されることがほとんどでしょう。

<床編>

続いては「床」です。ここでは、住戸内の内装床仕上げ材をご紹介します。

フローリング

まずはフローリングです。マンションで使用される最もポピュラーな床材ではないでしょうか。リビングや廊下、水回りにも幅広く使われています。
木質のフローリングには、無垢フローリングと複合フローリングの2つの種類があります。無垢フローリングとは、無垢の木を切り出してそのままフローリングとして使用するもので、一戸建てやリノベーションなどで人気の床材です。

一方、複合フローリングは、ベースとなる合板の表面に仕上げ材を貼り付けたもので、マンションで一般的に使用されるのはこの複合フローリングになります。
無垢フローリングと違い複合素材で出来ているため、防音や遮音、床暖房対応、ペット対応など様々な機能を持たせることができる高性能なフローリングといえます。

また、表面の仕上げ材は、薄くスライスした本物の木を使用した突板合板フロアや挽き板合板フロア、木目をプリントした化粧シートを貼り付けたシートフロアなどがあります。
本物の木を使用したタイプは、質感が高く、無垢フローリングのような肌触りを感じることができますし、化粧シートを使用したタイプは傷が付きにくくメンテナンス性がよいのが特徴です。

タイル

続いては、タイルです。外壁編でもご紹介した通り、耐久性がよくこれといったメンテナンスをする必要がないのが特徴です。
玄関部分はもちろん、蓄熱性能が高いので床暖房との相性もよく、リビングやキッチンなどにもよく使用される床材です。

注意点としましては、フローリングなどと比べて圧倒的に硬いので、小さいお子様がいるご家族には不向きかもしれません。また、スマホなどを落とすとかなりの確率で壊れますので注意が必要です。

塩ビタイル

塩ビタイルは、プラスチック樹脂で作られたタイル状の床材です。ビニル床タイルなどと呼ぶこともあります。
デザインのバリエーションがとても豊富で、フローリング調のものからタイル調のものまでさまざまなデザインがあります。

比較的安価で厚みも薄いため、リフォームなどにもよく使用されます。簡単に拭き掃除もできメンテナンス性に優れるのもメリットの一つです。
一方、質感が少し安っぽいという点と、表面が硬く薄いので、歩行感や肌触りがあまりよくないのが欠点と言えます。
しかし、最近では、プリント技術の向上やタイル表面の加工技術の向上もあり、かなり質感の高い商品も多く登場しています。

カーペット

カーペット仕上げは、マンションで採用されることが少なくなってきましたが、中古物件などではまだまだ見かける床材です。
柔らかく足音が響かず物を落としてもあまり音がしないため、下階への騒音トラブル防止のため、床はカーペット敷きと規約で決められているケースもあります。

近年では、どちらかというと住戸内ではなく内廊下など共用部分に採用されるケースが多く、高級感がありホテルライクな内装材として人気があります。
しかし、タイルカーペットではなく、ロールカーペット敷きの場合は、大規模修繕時などに全面張り替えとなるケースもあり、修繕費がかさむこともあります。

<壁編>

続いては、内壁です。部屋の雰囲気がガラッと変わり比較的リフォームがしやすい部分でもありますので、ぜひ模様替えなどしてみてはいかがでしょうか。

ビニルクロス

最も一般的な壁の仕上げ材がビニルクロスです。
様々な色や柄物まで豊富なデザインバリエーションが特徴です。
下地となる石膏ボードに貼り付けるだけなので、施工性もよく安価なこともあり、床や天井などほとんどの物件で使用されています。

メーカーのショールームにも多くの見本が展示してありますので、マンションリフォームの際には、実物を見て比較検討することもできます。

塗装

マンションの住戸内の壁面にはあまり採用されることが少ないのが塗装仕上げです。
バリエーションが豊かで高品質なビニルクロスが多いため、わざわざ塗装や左官などで仕上げるケースはほとんどありません。

しかし、塗装ならではの平滑な仕上がりは、シンプルなインテリアデザインとの相性は抜群で、リフォーム物件などではよく使用されます。
厚みがあり弾力性のあるビニルクロスと違い、傷つきやすく汚れやすいのが欠点です。

タイル

タイル貼りは、耐久性が高くメンテナンスのしやすさもあり、水回りやキッチンなどによく使用される内装材です。
また、高級感がありリビングのテレビボードの裏など、アクセントとして使われることも多くあります。

また、脱臭効果や湿度を調節する効果のあるエコカラットなどの機能性のタイル材も人気があり、ダイニングやトイレなどにもおすすめの仕上げ材です。

その他

壁の仕上げ材にはその他にも、いろいろあります。
キッチン周りに使われる耐火性がありお手入れも簡単なキッチンパネルやホーローパネル、素朴な風合いが魅力的な左官仕上げがあります。
また、レンガ調のブリックタイル、扉や家具など壁意外にも使用されるダイノックシートやリアテックシートと呼ばれる化粧シートなど様々な内装材があります。

〜まとめ〜

以上「マンションのデザインの基礎知識」でした。いかがだったでしょうか。
今回は、外壁、床、壁のご紹介でしたが、ご紹介したもの以外にも様々な仕上げ材がありますので、またの機会にご紹介できたらと思います。

令和2年度第3次補正 事業再構築補助金により作成

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