新型コロナ ワクチン接種状況は?東京23区ごとに比較してみました
目次
「新型コロナワクチン接種状況調査」の意義
市や区は、高齢者の方や基礎疾患がある方などを優先的にワクチンを接種し、現在は若者もワクチン接種ができるところまで供給が追い付いてきました。(一部不足地域あり)国は、「8月下旬には2回の接種を終えた方の割合が全ての国民の4割を超えるよう取り組む。」と発表していましたが、それぞれの区の達成状況はばらばらのようです。
実際、twitterや街の声を聞くと、市や区によって、対応が遅れているところもあるとのことです。
ワクチンをもっと早く打てば助かる命もあったという声もあります。
今回は、【最新版 ワクチン接種率】を、弊社でまとめました。区の接種率を公開しているメディアは他にもありますが、【1回目2回目それぞれの接種人数、割合、2回目接種完了率のランキング】を、一覧でまとめている情報は見当たらなかったため、ぜひ現況確認にご活用いただければ幸いです。
また、後段では、ワクチン接種率だけでなく、様々な情報をまとめています。
コロナ禍の混乱の中で情報が錯綜する中、行政から発出されている日々の情報ソースについてまとめた他、
各ワクチンの特長や違い、開発途上のワクチンや今後活用の可能性が示唆されている対処法についてもまとめました。
さっそく東京23区ごとのワクチン接種率を比較をしてみたいと思います。
東京23区ごとのワクチン接種率ランキング
以下のデータは、
- 2021/8/17 18:00時点
- 2021/8/31 18:00時点
の記録となります。
区ごとに、更新頻度はまちまちですが、今回は上記時点での発表数値の集計となります。
▽2021/8/17 18:00ワクチン接種状況
2回目のワクチン接種率高いランキング 2021/8/17 18:00時点
1位 墨田区
2位 台東区
3位 千代田区
▽2021/8/31 18:00ワクチン接種状況
2回目ワクチン接種率高いランキング 2021/8/31 18:00時点
1位 墨田区
2位 荒川区
3位 台東区
調査担当者コメント:
- 墨田区はダントツで接種率が高いです。
- 荒川区は8/17日から8/31にかけて、2回目接種率29.8%から52.7%まで大きくあげております。
- 台東区は、データを毎日更新し、大まかな人数だけでなく、「どこで接種したのが何人です」まで書いてあって親切だと感じました。
- 豊島区は一部のデータのみを公表していて、残念な印象。全部公開した方が区民の信頼につながると思います。
- 杉並区は、ワクチン接種率非公開でしたが、8月3週目から4週目の間で突如公開されていました。
- また、全区共通のフォーマット、発表の仕方を統一して頂きたいと思いました。都民の方も見やすいかと思います。
※以下のデータ部分のみ、2021年9月17日追加更新
▽2021/9/17 15:00ワクチン接種状況
2回目ワクチン接種率高いランキング 2021/9/17 15:00時点
1位 港区
2位 墨田区
3位 台東区
コメント:ワクチン2回目の接種率は、8月までは、隅田区がダントツ1位でしたが、9月に入って港区が追い抜きました。また、豊島区は接種率は非公開でしたが、完全にオープンしました。他の区も、同様、都民に対して情報公開モードに。年齢別に細かく記載されてなかった箇所があった区は、改善されて、年齢別の人数が記載されるようになっておりました。
墨田区の接種率がなぜダントツ1位なのか?
墨田区、ワクチン接種券の配布が早かったことが、この接種率1位となった要因の1つではないかと言われております。65歳以上の区民の接種券は、4月1日には発送。6月1日には、都内で最も早く、16~64歳の全ての区民に発送を行ったとのことです。
比較のために、新宿区をあげてみます。新宿区は、若者のワクチン接種が結構早かった区でもありますが、接種券配布6月18日済み対して、墨田区は、6月1日。たしかに、新宿よりも早かったのですね。
以下、各区のワクチン接種率ページのリンクです。
日々、更新されているのでチェック!してみてはいかがでしょうか?
(あいうえお順)
行政区ごとのワクチン接種率ページ |
---|
1.足立区 |
2.荒川区 |
3.板橋区 |
4.江戸川区 |
5.大田区 |
6.葛飾区 |
7.北区 |
8.江東区 |
9.品川区 |
10.渋谷区 |
11.新宿区 |
12.杉並区 |
13.墨田区 |
14.世田谷区 |
15.台東区 |
16.中央区 |
17.千代田区 |
18.豊島区 |
19.中野区 |
20.練馬区 |
21.文京区 |
22.港区 |
23.目黒区 |
「マンションリスク」にワクチン接種率情報を掲載!
お住まいのマンションの、暮らしやリスク情報が分かる「マンションリスク」に、所在区のワクチン接種率情報を掲載しました!
このサイト【マンションリスク】は、マンションおよび周辺の暮らしやリスク情報を開示しております。生活環境、子育て/育児環境、災害情報は、住む前、住んだ後でも暮らしにまつわる必要な情報です。また、コロナ新時代により、時代に合わせた情報も必要となり得ました。そこで【マンションリスク】には、特設コンテンツとしてワクチン接種率も開示させて頂くことになりました。市や区ごとによってワクチンの対応スピードが違うので、心配にもなりますよね。是非、ご覧ください。
政府のワクチンに関する公開データ・サイト紹介 2点
いま知ってほしい、ワクチン接種記録システムVRS
・内閣官房 情報通信技術(IT)総合戦略室 https://cio.go.jp/vrs
ワクチン接種記録システム(VRS)?って何?
政府が、個人の接種状況をクラウド上に記録しているシステムのことです。区は、このシステムを実装して、接種状況を管理しています。そして、前半にまとめた接種率の数字は、この数字を元に集計させていただきました。各区ごとの行政担当者はこのVRSを使って日々、発表しています。
政府が出しているVRSの定義
ワクチン接種記録システム(VRS:Vaccination Record System)とは、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種にあたり、個人の接種状況を記録するシステムです。【接種者情報】と【接種記録情報】により、いつ・どこで・どのワクチンを接種したか記録されます。国が提供するクラウドのシステムで、市区町村が接種者情報および接種記録情報を管理します。
VRSがあると何がいいの?メリット3点
- VRSに登録された接種記録は市区町村ですぐ確認できるため、ワクチン接種に関するお問い合わせにスムーズに対応できます。
- 全国の市区町村で共通のシステムを利用することや、マイナンバーの活用により、引っ越し先自治体から接種データの参照が効率的に行えます。
- 災害などがあったときも、データはクラウドで保管されているため接種記録は失われません
結果、VRSによって、みなさまの円滑なワクチン接種が可能になります。
日本全国の総接種回数を公開しているサイト
・首相官邸 新型コロナワクチンについてのページ
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/vaccine.html
政府が、毎日、これまでの総接種回数を発表しているサイトです。※日本全体・都道府県別(23区ごとは掲載されておりません)
ワクチンの種類・違い
モデルナ製・ファイザー製・アストラゼネカ製の3種類が現在、出回っています。
モデルナとファイザーの違いは、大きく5点。
接種期間間隔 ファイザーは3週間後、モデルナは4週間後に2回目接種。
希釈について ファイザーは希釈する必要あり。モデルナは不要。
副反応
・接種部位の痛みは、モデルナの方が痛い。
・2回目接種後発熱率 16.1%モデルナの方が高い発熱率
・倦怠感・頭痛もモデルナの方が少し出やすい。
製作会社 ファイザー社・モデルナ社
接種する場所 申込機関によって打たれるワクチンの種類が違います。個別・集団接種はファイザー。職場接種はモデルナ。
以上が、主な違いでした。
また、発症予防効果(F.94%と M.95%)や、感染率減少率(F.9割減と M.9割減)などはほぼ同じです。
※F:ファイザー M:モデルナ
2種類のワクチンの差についてのsnsやメディア情報
・順天堂大学などの研究による数値
1回目の接種の後、熱が出たという人は、ファイザーの場合3.3%、モデルナの場合6.5%。
・モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンは、ファイザー製よりも、デルタ株に対する感染予防効果が高い可能性があるとのニュースがありました。
・ワクチンによる抗体生産量や抗体生産した後の消失量の差などは、現在研究者が調査中です。
ワクチンパスポートについて
Q.ワクチンパスポートを持つことによって何かメリットはあるのでしょうか?
A.現状は、海外へ行く人を対象に7月26日から申請の受け付けを開始しているとのことですが、パスポートを持つと飲食店で割引を受けられたり、イベントに優先的に入場できるようになるかもしれないといったところです。しかし、加藤官房長官はこうしたことが不当な差別や強制につながってはいけないという考え方から、あくまで海外へ行く人のために発行するのだということを今は強調しています。
<パスポート発行の窓口>
各自治体/区で発行してもらえます。
今回、リンクは23区に限りますが、上記のリンクから区ごとの区役所HPへ飛べるようになっておりますので、ご活用下さい。
今後、注目のワクチン情報
・鼻スプレー型ワクチン
注射でなくスプレーなので、ご自身で対策を打てる簡易ワクチンになる可能性も秘めております。イギリスでは、既にインフルエンザの際には実用化もされており、今注目のワクチンです。鼻からスプレーをかけると、鼻付近に抗体が多くつくられるので、ウィルスが入ってくる鼻やのどに対して効果が期待されているとのことです。
まだ、開発中です。
現在、三重大学が、開発をしています。現在は、動物実験の段階です。動物に対しては、ウイルス量が大幅に減少する効果を証明したと発表もありました。今後注目ですね。
・ブースター接種
ブースター接種とは、モデルナ製、ファイザー製、などといった薬品会社の名前ではないです。コロナウイルスのワクチン接種を終えた人の免疫をさらに強化するため、3回目の接種をすることです。ブースター接種が必要というデータはまだないのですが、アメリカは2021年9月20日から3回目の接種をするとのことです。イギリスでは、2021年9月14日に50歳以上と高リスクグループ対象者に3回目の接種をすると発表しました。
以上となります。