【2025年最新版】不動産投資の始め方マニュアル|初心者が最初にやるべき5ステップ
目次
はじめに:なぜ今「不動産投資」を始める人が増えているのか
低金利時代のいま、銀行に預けてもお金は増えにくい。一方で物価や住宅価格は上昇し、「資産を守る」こと自体が難しくなっています。
この中で注目されているのが、不動産投資です。
安定した家賃収入(インカムゲイン)と、将来的な資産価値上昇(キャピタルゲイン)の両方を狙えるため、20代から50代まで幅広い層が「第二の収入源」として挑戦しています。
ただし、始め方を誤ると「空室が続く」「融資が通らない」など、失敗も起こりやすい分野です。
この記事では、初心者が1年目にやるべき5つのステップを、実例を交えながら解説します。
ステップ①:目的を明確にする|「なぜ投資するのか」を最初に決める
不動産投資の第一歩は目的の明確化です。
目的によって選ぶ物件・エリア・融資条件がすべて変わります。
主な目的のタイプ
| 目的 | 向いている投資タイプ | ポイント |
| 老後の年金代わり | 区分マンション(ワンルームなど) | 長期安定型。都心駅近が良い |
| 節税・所得分散 | 高所得層×融資活用 | 減価償却を活かす戦略 |
| キャピタル狙い | 再開発エリア・中古仕入れ | 売却益を意識。リスク高め |
| 副収入づくり | サラリーマン+1戸運用 | 小規模からコツコツ型 |
目的が「なんとなく儲かりそう」では、物件選定も曖昧になります。
まずは自分は何を得たいのかを明確にすることが出発点です。
ステップ②:予算と融資の枠を知る|年収別の目安を把握しよう
不動産投資の多くは融資を活用します。
自己資金と銀行ローンを組み合わせて、レバレッジをかけていくのが基本です。
年収別の融資目安(2025年相場)
| 年収 | 想定融資枠 | おすすめ投資タイプ |
| 400万円前後 | ~2,000万円 | 小規模ワンルーム |
| 600万円前後 | ~3,500万円 | 区分中古マンション |
| 800万円前後 | ~5,000万円 | 新築区分・地方1棟 |
| 1,000万円以上 | 7,000万円~ | 複数戸・都心ブランド |
銀行は「返済比率(年間返済額÷年収)」を30~40%以内に収めることを重視します。
つまり、自分の属性(年収・勤務先・勤続年数)を客観的に把握することが、最初の融資戦略です。
ステップ③:物件の種類と選び方を理解する
不動産投資と一口にいっても、種類はさまざまです。
初心者がつまずきやすいのは、「区分」「一棟」「新築」「中古」の違いを理解しないまま購入してしまうことです。
代表的な投資物件タイプ
| タイプ | 特徴 | メリット | デメリット |
| 区分マンション | 1室単位で所有 | 管理が楽・都心で安定 | 利回りは控えめ |
| 一棟アパート | 建物ごと所有 | 自由度・節税効果 | 管理負担が大きい |
| 新築 | 設備・見栄えが良い | 入居付けしやすい | 価格が高く利回り低い |
| 中古 | 価格安・実績あり | 利回り高め | 修繕・管理に注意 |
初心者には「都心の中古区分マンション」が最もリスクが低く始めやすいです。
需要が安定しやすく、管理会社を使えば運用の手間も少ないためです。
ステップ④:利回りを理解する|表面と実質の違いを見抜く
「利回りが高い=良い物件」とは限りません。
不動産投資には「表面利回り」と「実質利回り」の2種類があります。
計算式の違い
- 表面利回り=年間家賃収入 ÷ 物件価格 × 100
- 実質利回り=(年間家賃収入 − 年間経費) ÷ (物件価格+諸費用) × 100
実質利回りは5%前後あれば堅実。
逆に「10%超」の物件は地方・築古などリスクが潜んでいる場合が多いです。
購入前には、管理費・修繕費・空室期間を含めた「手取りベース」で判断しましょう。
ステップ⑤:管理と出口を考えて購入する
購入がゴールではありません。
不動産投資の本質は「管理」と「出口」にあります。
- 管理会社の選定:家賃回収・クレーム対応・修繕の品質で利益が左右される
- 出口戦略の設計:いつ・どんな条件で売却するかを最初から想定する
例えば、「10年後に売却して新築に買い替える」など、最初から出口を逆算しておくことで、途中の判断(修繕・入れ替え)も一貫します。
初心者がやりがちなNG行動5選
- 利回りだけを見て地方物件を買う
- 「節税できる」と言われて内容を理解せず契約する
- 融資上限いっぱいまで借りる
- 管理会社を価格だけで選ぶ
- 物件を見ずに契約する
いずれも「知識よりも勢い」が先行した典型的な失敗です。
最初は少額でも、自分で判断できる経験を積むことが最重要です。
まとめ:最初の1年は「学びと実践の年」
不動産投資は「早く始めた人が得をする」側面がありますが、同時に「正しく始めた人しか残れない」世界でもあります。
まずは次の5ステップを実践してください。
- 目的を明確にする
- 融資・予算を把握する
- 物件タイプを理解する
- 利回りの見方を学ぶ
- 管理と出口を考えて購入する
1件でも実際に所有すれば、数字が“自分ごと”として見えるようになります。
知識と経験を積み重ねることで、あなたの資産形成は確実に前進します。