【2025年版】インフレ時代の「賃貸 vs 持ち家」どっちが得?住宅ローンと家賃上昇を徹底検証!
2025年の今、「家を買うべきか、それとも借りるべきか?」という議論は、かつてないほど現実的なテーマになっています。
物価上昇、金利の変動、そして家賃の上昇──。
“インフレ時代”の住まい選びは、単なる損得ではなく「支出をどう安定させるか」という戦略になりつつあります。
まずは、今売り出し中の中古マンションを実際に見てみることから始めてみてください。
実際の相場感や価格帯を知ることで、賃貸と購入の判断基準がより明確になります。
目次
2025年、家賃も住宅価格も「右肩上がり」
国土交通省と民間住宅サイトの最新データによると、
- 全国平均家賃は前年比+4〜5%上昇
- 都内中古マンションの平均価格は前年比+2〜3%
つまり、賃貸も購入もどちらも値上がりしています。
背景には以下の3つの要因があります。
| 要因 | 内容 |
| ① 物価・人件費の上昇 | 管理・修繕・建設コストがすべて上昇中。 |
| ② 金利上昇 | 住宅ローン金利が0.4%→1%台へ上昇。購入コストが増加。 |
| ③ 供給不足 | 都心部で新築供給が減り、既存物件の競争が激化。 |
結果として、家賃はじわじわと上がり続け、ローン金利も上昇基調。
まさに「どちらを選んでも負担が増える時代」と言えます。
インフレで「賃貸が不利」と言われる理由
インフレ局面では、家賃が物価と連動して上がり続ける傾向があります。
そのため、長期的に見ると賃貸は次のようなデメリットが生じやすいのです。
| 観点 | 賃貸のリスク |
| 支出の固定化ができない | 家賃は市場連動。毎年値上がりする可能性。 |
| 更新料・再契約コスト | 2年ごとに1か月分などの追加負担。 |
| 老後リスク | 退職後もずっと家賃を払い続ける必要。 |
| 家賃補助終了リスク | 企業の住宅手当が終了すると実質負担が倍増することも。 |
特に、30〜40代の長期賃貸層にとって、インフレは「見えない固定費の増加」を意味します。
それでも賃貸を選ぶ人が増えている背景
それでも今、20〜30代では「買わない」選択を取る人が増えています。
理由は単純で、「自由」と「リスク回避」を重視する人が増えたからです。
- 転勤・リモートワークで居住地を変えやすい
- メンテナンスや税金負担がない
- インフレリスクよりも「仕事リスク」を重視
つまり、賃貸派の心理は「お金の問題」ではなく、ライフスタイルの柔軟性。
インフレの中でも、自由を失わないための選択として賃貸を維持する層が一定数います。
インフレ下で「持ち家」が得するケース
一方、インフレ下で“得する”のは、次の3つの条件を満たすケースです。
| 条件 | 解説 |
| 固定金利ローンで借りた人 | インフレによって実質返済負担が減少。支払い額は固定のまま。 |
| 資産価値の高い立地を選んだ人 | 物価上昇とともに不動産価値が上昇。将来の売却益も見込める。 |
| 長期居住を前提にしている人 | 家賃上昇を回避し、ローン完済後は住居費を最小化できる。 |
たとえば、35年ローンを年1%で組んだ場合、インフレ率が年2〜3%なら、
実質的な返済の重みは年々軽くなる計算になります。
逆に損する「持ち家」の落とし穴
ただし、インフレだからといって“とりあえず買えば得”というわけではありません。
次のようなケースでは、むしろ損するリスクもあります。
| リスク | 内容 |
| 可処分所得が減る | 食費・光熱費・保険料など他の固定費が増える。ローン返済が圧迫。 |
| 金利上昇局面での変動型ローン | 返済額が上昇するリスク。将来の金利見通しを誤ると危険。 |
| 短期で売却・転勤リスク | インフレ下でも初期コスト(登記・仲介・税金)を回収できない。 |
| 資産価値が上がらない立地 | 地方や郊外で人口減少が進むエリアでは価格上昇の恩恵が薄い。 |
特に2025年以降の変動金利リスクは要注意です。
金融機関の基準金利が0.3%上がるだけで、月の返済額が1〜2万円変わるケースもあります。
いま選ぶべき「3つの住まい戦略」
戦略①:支出を固定化したいなら「固定金利で持ち家」
金利上昇の影響を受けず、返済額を一定にできるのが最大のメリット。
インフレで物価が上がるほど、“借金の実質価値”が下がるため有利です。
戦略②:仕事・転勤の柔軟性を取りたいなら「賃貸+資産運用」
賃貸で流動性を確保し、余剰資金を投資(NISA・不動産信託)に回す戦略。
家を買わずに資産を“別の形”で保有するタイプです。
戦略③:将来を見越して「賃貸→持ち家」へ段階的に移行
30代〜40代前半は賃貸で様子を見つつ、
- 収入安定
- 金利下落
- 子育て・通学圏確定
のタイミングで購入。人生設計に合わせて住居をアップデートするのが現実的です。
今、売り出し中の中古マンションを実際に見てみる
まとめ:インフレに強いのは、“資産としての家”を設計できる人
インフレ時代における「賃貸 vs 持ち家」の結論は、単純な損得ではありません。
重要なのは次の3点です。
- “支出を固定化できるか”がカギ。
→ 固定金利の持ち家はインフレ下で強い。 - “柔軟に動けるか”が人生戦略。
→ 転勤・副業・転職を見据えるなら賃貸も合理的。 - “資産として設計できるか”が決定打。
→ 地域・価格・金利を見極めて「売れる家」を買えば、インフレにも強い。
今売り出し中の中古マンションを実際に見てみよう
「いまの家賃で、どんな家が買えるのか?」
数字だけでなく実際の物件を見て確かめることが、インフレ時代の住まい選びの第一歩です。