住みやすいエリアの探し方
誰しも住みやすいエリアで快適に暮らしたいもの。
これから不動産を購入しようとする人なら強く思っているはず。
ただ、調べてみると誰にでも理想的な住みやすいエリアは、なかなかみつかりません。人によって住みやすさが異なるからです。今回は住みやすさとは何か、そして住みやすいエリアの探し方について考えていきます。
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目次
住みやすさとは
住みやすさとは、分解して考えてみると便利さ、快適さ、安全安心といった項目です。
さらに細かくみてみると、小項目はさらにいくつも思い浮かびます。そこで交通、環境、安全面について住みやすさにはどんな要因があるかみていきましょう。
交通面での住みやすさ
まずは交通面での住みやすさです。「駅から徒歩〇分」「コンビニが付近に×軒」といったコピーがマンションのパンフレットにもあるように、駅や生活施設への距離は住みやすさの重要な要素です。
住みやすさに直結する交通面での要因は以下のものになります。
- 駅までの距離
- 生活利便施設
- 学校や塾までの距離
- 公園までの距離
ひとつずつ確認しましょう。
駅までの距離
通勤通学で電車を利用する人にとって駅までの距離は重要です。
周辺施設に関する情報のほぼ先頭に駅までの距離が書かれていることからもその重要性がよくわかります。
通勤通学で利用する場合は毎日のことなので、その距離が大事になってきます。
駅が特急や快速の停車駅だとその重要性はより高まり、物件にとってのアピールポイントにもなります。
生活利便施設
生活利便施設とは主にお店などのことです。
大型のショッピングセンターからスーパーマーケット、コンビニエンスストアまで含まれます。
中にはおしゃれなカフェが近いほうがいい、という人もいますよね。
こうした生活利便施設は近いに越したことはありませんが、近すぎると今度は騒音などの問題が発生する可能性もあります。
大型ショッピングセンターが隣にあると、おちつかない場合もあります。適度な距離がベストです。
学校や塾までの距離
子育て世代にとって学校や塾などの教育・学習施設の距離やその有無は重要です。
学校までが遠いと、お子さんの通学が大変になります。
一方で子育て世代でない、もしくはお子さんが学校へ通う年代ではない人にとっては、子どもたちの賑やかな声が苦手な人もいるものです。ここでも人によって住みやすさの指標が異なります。
公園までの距離
こちらも子育て世代にとって重要な施設です。
公園が近くにあれば頻繁に遊びにいくことができます。
小さな公園があるだけでも助かりますが、大きな公園があれば一日遊ぶことも可能です。
子育て世代でなくても散歩やレクリエーションに利用できます。
公園の場合、夜間は閉園することも多く人がいなくなることが多い場所です。夜間に騒ぐ人がいることもあります。あまりに近すぎる公園は治安の面で不安要素になることもあるのです。
環境面での住みやすさ
周辺環境も住みやすさの重要な要素です。
不動産の価格は周辺環境の価格である、という人もいます。
周辺環境は自分たちの力ではどうにもできないこと。それらへの対価と考えることもできます。
環境面で住みやすさの要因となるのは以下の点です。
- 日照や通風
- 静かさと賑やかさ
- 臭気
さっそくみていきましょう。
日照や通風
日当たりや風当たりは日本人が特に重視するポイントです。
マンションの高層階であればこれらの問題は解決できるものの、すべての住宅が風通しと日当たりがいいわけではありません。
日当たりや風通しは斜面や傾斜などの自然的な要因にも左右されます。一般に南側の斜面、南だれが好まれるのも日照や通風が良好だからです。
静かさと賑やかさ
いわゆる高級な住宅地では、静かな、閑静な住宅地が多くあります。
敷地もゆったりとして住み心地もよさそうです。
一方で騒々しいと敬遠されていたエリアでも、賑やかで便利だからと好む人がいるのもまた事実です。
静かさと賑やかさのいずれを好むかは世代やその人の考え方にもよります。
臭気
工場が近くにあると臭いが漂ってくることもあります。
こうした臭気の類は常時しているものと、風向きや時期・時間によって発生する場合があります。
内覧や見学時では気づかなくても購入して半年後に判明した、という例もあります。
また、気になる人とそうでない人がいることも厄介な問題です。
安全面での住みやすさ
安全も住環境の大事な要素です。
日本は諸外国よりも治安がよいとはいえ、「夜カギをかけずに寝ていた」というのはすでに昔の話です。場所によっては治安のよくない場所もあります。
安全面からみた住みやすさのポイントは以下のような点です。
- 治安
- 夜の明るさ
- 空き家があるか
どういうことか、それぞれ説明します。
治安
「水と安全はタダ」と言われたのも今は昔の話です。
残念ながら日本でも治安のよいところとそうでないところがあります。
家の周辺の治安が悪いのは安全面ではマイナスです。
また家の周辺は安全でも、駅から家までの途中で治安の悪いところを通ることもあります。
繁華街や夜間に人気のないところがある場合には注意が必要です。
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夜の明るさ
日本は人工衛星からの写真でみると、その輪郭がはっきりわかるほど明るく輝いています。
そんな日本でも夜は暗くて寂しいところもあるものです。
家の周辺が暗い場合には自分で照明をつけることもできます。
市町村に街灯をつけるよう要請してもよいでしょう。
それでも家の周辺は明るくても、駅から家への帰り道に暗いところがあるとそれだけで不安になります。購入前に昼間だけでなく、夜も周辺を確認するのがおすすめです。
空き家があるか
「空き家問題」という言葉が使われるように、今では空き家は大きな問題障害となっています。
適切に管理されている空き家ならば問題はありません。問題は管理されていない空き家です。
屋根や壁が壊れて今にも倒れそうな空き家もあります。こうした空き家はわずかな地震で倒壊の危険もあるのです。
また、不審者が入り込んだり、不審火の火元となったりと管理されていない空き家は犯罪や災害の温床となります。
住みやすいエリアは世代によって異なる
すべての人が満足する環境はありません。
それは人によって住みやすさの指標が異なるからです。
ある人は静かな環境を求めるものの、ある人にはその静かな環境がつまらないものに映る可能性があります。
賑やかさも騒々しさと解釈すると悪いイメージに変わります。このように人によって異なる住みやすさを世代ごとに簡単にまとめてみました。
独身世代の住みやすさ
独身世代は利便性を重視する人が多い傾向です。
駅の近い場所には単身者用のマンションが多いのもこれを裏付けています。
駅や繁華街、職場といった行動範囲がより近いほうが好まれるのです。
普段の生活に縁が薄い学校や公園の位置などはあまり考慮されません。
新婚さんの住みやすさ
新婚さんも独身世代と同様の価値を持つ人も多くいます。
独身時代と行動パターンがそれほど変わっていないからです。
それでも徐々に生活に必要なスーパーやショッピングモールといった生活利便施設が近くにある場所を選ぶようになります。
利便性だけでなく、周辺環境や治安などを気にしだすのもこのあたりの世代からです。
子育て世代の住みやすさ
子育て世代となると、重要視する要素が変わってきます。
それは学校や塾などの学習・教育施設の位置や距離などです。
このほか、公園が近くにあるかも重要です。小児科や夜間対応の病院が近くにあるかを確認する人もいます。
生活が子ども中心となるため、重視する住みやすさも子どもの生活が中心となるのです。
シニア世代の住みやすさ
シニア世代になると、長距離を歩いたりするのが負担になってくる人もいます。
なるべく近くに自分たちが利用する施設があったほうがよいと考えます。
それは店舗であったり、病院であったりと人により様々です。
電車や車を利用するにしても、長距離移動よりは手軽に行けるような場所を好むようになります。
住みやすいエリアを探すには
住みやすさは人それぞれ、というお話はしました。
最後はその人それぞれの住みやすいエリアを探すためにどうしたらよいかについて考えていきます。
ネットからの情報が主体とはなりますが、不動産というジャンルはネット情報だけでは成り立ちません。どんな方法があるかみていきましょう。
まずはネットをフル稼働
今はネットに情報があふれています。地図アプリをみているだけで、そこに住んでいるかのような気分を味わえます。
近所のお店の位置や評判、そこまでの距離なども瞬時に調べることができます。
個別の施設情報からそれに対する口コミまで、ありとあらゆる情報があるのがネットです。中には偏向的な情報や正確ではない情報もあるので注意しましょう。
マンション周辺の生活環境を調べるならマンションリスク!治安情報も調べられるので住みやすいエリアを探すのにおすすめです。
不動産業者も情報を集めている
実は不動産業者も住みやすさに関する情報を集めています。
自分が売る不動産を少しでも魅力的に見せるためです。
ネットに掲載されていないようなデータを知っていることもあります。いよいよ物件を購入となったら、こうした情報を不動産業者から聴くのもひとつの手段です。
もちろん自分の足でも探そう
情報はネットや不動産業者からも入手することが可能です。
しかし、最終的には自分の足で確認してみましょう。
ネットには徒歩5分とあったけど、坂道がきつくて10分はかかる、といった事態も起こります。
散歩がてら周辺を歩いていると、思わぬ近道やこれからできるお店を発見することもあるものです。
実際に見て確認しないとわからないこともあります。
まとめ
自分のライフステージの変化によって、また価値観によって住みやすさの定義が変化していくのも事実です。
満点の住みやすさを求めるのもよいですが、完ぺきな住みやすさは存在しません。
こうしたことを踏まえて、自分にとって住みやすいエリアをみつけていきましょう。
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