2026年版【渋谷区タワマン相場】独自データで読み解く5物件の価格推移(2024–2025)
渋谷区のタワーマンション市場は、物件ごとに価格帯・需要・資産性の差が明確に表れるエリアです。街の成熟度、再開発の進行度、立地の個性がそのまま平米単価に反映され、同じ渋谷区内でもまったく異なる相場帯が形成されています。
本稿では、独自に収集した販売履歴データをもとに、渋谷区を代表する5つのタワーレジデンスの位置づけを整理しました。2024〜2025年の細かな価格推移を追うというより、「各物件がいま市場のどこに立っているのか」 をわかりやすく示すことを目的としています。各物件の詳細な推移や募集履歴は、個別ページでご確認いただけます。
渋谷区有名タワーマンション 平米単価ランキング(最新版)
まずは、2024年1月〜2025年12月の募集事例を集計した、主要タワーマンションの平均平米単価ランキングをご紹介します。物件ごとに単価レンジ・住戸構成・立地特性が異なり、その違いが数字に明確に現れています。
| 順位 | 物件名 | 平均平米単価 | 最小値 万円/㎡ | 最大値 万円/㎡ | 70㎡換算価格 | 販売履歴件数 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | ブランズ渋谷桜丘 | 729.2万円/㎡ | 561.6 | 914.1 | 5億1,044万円 | 32件 |
| 2位 | 青山パークタワー | 442.5万円/㎡ | 311.1 | 655.5 | 3億0,975万円 | 27件 |
| 3位 | 代官山アドレス | 414.22万円/㎡ | 301.2 | 542.3 | 2億8,995万円 | 31件 |
| 4位 | グランドヒルズ恵比寿 | 395.4万円/㎡ | 291.5 | 462.5 | 2億7,678万円 | 33件 |
| 5位 | パークコート渋谷 | 326.43万円/㎡ | 224.4 | 773.4 | 2億2,850万円 | 47件 |
※表示されている事例の価格は全て募集価格です。実際の成約価格とは異なりますのでご注意ください。また、非公開にて成約した情報の募集価格は含まれていません。2024年1月〜2025年12月までの募集データをもとに作成しています。
渋谷区の主要タワーマンションを比較すると、トップは再開発エリアに位置するブランズ渋谷桜丘で、平均は700万円台・上層では900万円台に達する強い相場帯を形成しています。続く青山パークタワーは、青山ブランドと眺望価値が安定的に評価され、築年数を超えてなお高単価を維持しています。
代官山アドレスザ・タワーは駅直結という代官山の希少立地が単価を支え、300〜500万円台の幅を持ちながら平均は400万円台を確保しています。グランドヒルズ恵比寿は大規模レジデンスとしてのブランド性が効き、中〜上位帯に位置づけられます。
一方、パークコート渋谷は住戸構成の幅が広く、低〜中層のコンパクト住戸の割合が多いため平均値は控えめですが、上層・大面積住戸では600万円台後半に達する事例も確認されています。
総じて、立地の希少性・築浅性・眺望条件 が単価を押し上げる構図が明確であり、同じマンション内でも住戸スペックによって価格差が大きく生じる点は、渋谷区のタワーマンションに共通する特徴といえます。
【1位】ブランズ渋谷桜丘

平均平米単価 729.2万円/最大値 561.6万円/最小値 914.1万円
ブランズ渋谷桜丘の募集事例を見ると、価格帯はおおむね 2億円前後〜13億円、㎡単価は 約540万〜900万円超 の範囲で推移しています。2025年春頃には900万円台の高値事例も確認されましたが、その後は 700万〜820万円前後 を中心帯として安定しており、足元の市況は高値圏で横ばいが続いています。
面積・階数による価格差は大きく、26階・140㎡前後の住戸は 800万〜900万円台 を維持する一方、18階前後の40㎡台住戸では 540万〜610万円前後 に収まり、住戸スペックによって単価が変動しやすい傾向が見られます。
【2位】青山パークタワー

平均平米単価 442.5万円/最小値 311.1万円/最大値 655.5万円
青山パークタワーの募集事例は、価格帯が 約1.5億円前後〜11億円超 と幅があり、㎡単価は 350万〜650万円前後 で推移しています。2025年春頃には650万円台の上振れ事例も見られましたが、その後は 400万〜520万円前後 が中心帯となり、青山エリアのブランド価値が単価を下支えしています。
点の分布を見ると、条件の良い住戸では 600万円台半ば まで上昇する一方、低層住戸では 300万円台半ば まで下がるケースも確認できます。築年数を超えて需要が安定しており、渋谷区内でも一貫して中〜上位帯を維持する物件です。
【3位】代官山アドレスザ・タワー

平均平米単価 414.22万円/最小値 301.2万円/最大値 542.3万円
代官山アドレスザ・タワーの募集事例では、価格帯は 8,000万円台〜7億円前後、㎡単価は 約220万〜520万円前後 で推移しています。中心帯は 260〜380万円台/㎡ に集まり、40㎡前後の住戸は 230〜300万円台/㎡、60〜80㎡台では 350〜420万円台/㎡ が主流です。
一方、100㎡前後の住戸や眺望条件の良い住戸では 400〜520万円台/㎡ の上振れも見られ、住戸スペックによって単価の分散が大きくなりやすい特徴があります。代官山駅直結という希少立地が強く働き、築年数が進んだ現在でも需要は底堅く、「中核は300万円台後半、条件次第で500万円台まで伸びる」 という安定した相場帯を形成しています。
【4位】グランドヒルズ恵比寿

平均平米単価395.4万円/最小値 291.5万円/最大値 462.5万円
グランドヒルズ恵比寿の募集事例は、価格帯が 1億円前後〜4億円台、㎡単価は 230万〜460万円前後 のレンジで推移しています。40㎡前後の1LDKでは 230〜260万円台/㎡ が中心で、60〜70㎡台では 360〜420万円台/㎡ が主軸となります。
80〜120㎡前後の住戸では 400〜460万円台/㎡ の上振れも見られ、面積や方角・階数などの条件が単価に反映されやすい傾向があります。恵比寿エリアの安定した需要と、大規模レジデンスのブランド性が相場を支えており、中〜上位帯を軸に堅調に推移しています。
【5位】パークコート渋谷

平均平米単価 約326万円前後/最小値 約224万円/最大値 約770万円前後
パークコート渋谷 ザ タワーの募集事例を見ると、価格帯はおおむね 9,000万円前後〜14億円規模、㎡単価は 約220万〜770万円前後 と非常に広いレンジで推移しています。全体の中心帯は 260万〜360万円台/㎡ に分布しており、渋谷区タワーマンションの中では“ミドルレンジ”を軸とした相場形成が確認できます。
2025年に入ってからは、300万円台前半〜中盤の募集が主流となり、相場としては横ばい基調で推移しています。一方で、時期によっては 350万〜400万円台/㎡ の募集がまとまって出る局面もあり、募集タイミングによるブレは一定程度見られます。
面積帯別に見ると、40㎡前後のコンパクト住戸では 230万〜280万円台/㎡ が中心となり、流通量も多く相場の下支えを担っています。
60〜80㎡台の住戸では 270万〜330万円台/㎡ が主軸となり、物件全体のボリュームゾーンを形成しています。
一方、90㎡超の住戸や上層階の大面積住戸では 400万〜500万円台/㎡ に達する事例が見られ、さらに 最上層・希少住戸では700万円台/㎡ に跳ね上がるケースも確認されています。このため、住戸構成の幅広さが平均平米単価を相対的に押し下げている点が、本物件の特徴といえます。
総じて、
「中心は300万円前後、条件次第で400万円台、希少住戸では700万円台まで伸びる」
という多層的な相場構造を持つタワーマンションであり、渋谷区内では比較的手の届きやすい価格帯と、超高額帯が同居する“振れ幅の大きい”物件として位置づけられます。