不動産投資ローンが通りやすい銀行&条件まとめ【2025年版】
目次
はじめに:融資は「どの銀行を選ぶか」で結果が変わる
不動産投資を始めるうえで最大の壁が「融資」です。
同じ物件でも、銀行によって審査結果・金利・借入額はまったく異なります。
「どの銀行が通りやすいのか」「年収や勤務先で差が出るのか」を理解しておくことで、
チャンスを逃さず、より良い条件でスタートすることができます。
この記事では、2025年時点での最新融資トレンドと、
初心者が借りやすい銀行・審査のポイントを詳しく解説します。
1. 不動産投資ローンの基本をおさらい
投資用ローンは、住宅ローンとは目的も審査基準も異なります。
銀行は「返済能力」と「物件の収益性」をセットで見ています。
特に初心者の場合、「年収」「勤務先」「自己資金」の3つが重要です。
| チェック項目 | 審査の観点 |
| 年収 | 返済能力(目安:年収500万円以上が有利) |
| 勤務先 | 安定性(上場企業・公務員・大手企業が有利) |
| 自己資金 | リスク共有の度合い(頭金10〜20%あると通りやすい) |
2. 銀行のタイプ別・通りやすさ比較
銀行によって得意分野が異なります。
自分の属性に合わせて、最もマッチする銀行を選びましょう。
| 銀行タイプ | 特徴 | 向いている人 |
| メガバンク(三菱UFJ・三井住友・みずほ) | 金利が低く信頼性が高い。審査は厳しめ | 年収1,000万円以上・安定属性 |
| 地方銀行・信用金庫 | 地域密着で柔軟。物件エリアが重なると強い | 物件が地元・関東近郊 |
| ノンバンク(オリックス・ジャックスなど) | 審査が柔軟でスピーディー。金利は高め | 年収500万円前後・自己資金少なめ |
| オンライン銀行(住信SBIネット銀行など) | 手続きが簡単で早い。物件次第で柔軟 | 共働き世帯・若手層 |
| 投資特化型金融機関(ARUHI・日本保証提携銀行など) | 不動産投資専門チームあり。事例豊富 | 初心者・区分マンション投資派 |
初心者は、地方銀行やノンバンクのように「柔軟に対応してくれる金融機関」から始めるのがおすすめです。
3. 2025年版|通りやすい銀行ランキング(実績傾向)
2024〜2025年にかけて、個人投資家からの評価が高い銀行をまとめました。
| 銀行名 | 特徴 | 金利(目安) | 融資限度額 |
| ① オリックス銀行 | 投資用ローン実績トップクラス | 年1.9〜3.5% | 最大1億円 |
| ② スルガ銀行 | 年収・属性より物件重視 | 年2.5〜4.0% | 最大2億円 |
| ③ SBJ銀行 | 外資系勤務・非居住者にも柔軟 | 年2.2〜3.2% | 最大1億円 |
| ④ りそな銀行 | サラリーマン層中心。都心区分に強い | 年1.6〜2.5% | 最大7,000万円 |
| ⑤ 千葉銀行・横浜銀行 | 地域密着で中古投資に前向き | 年1.8〜3.0% | 最大8,000万円 |
特に「りそな銀行」「オリックス銀行」は、初心者からの支持が高く、
条件を整えれば最初の1件目で通るケースが多いです。
4. 銀行が見ている「審査の5つのポイント」
- 年収と返済比率(返済負担率)
→ 年収の30〜40%以内が目安。 - 勤務先と職歴
→ 転職直後より、同一企業3年以上が有利。 - 自己資金(頭金)
→ 物件価格の10〜20%を入れられると印象が良い。 - 物件の収益性・立地
→ 家賃収入>ローン返済が成り立つか。 - 他の借入状況(クレジット・車ローンなど)
→ 延滞履歴があるとマイナス評価。
これらのうち、初心者が最もコントロールしやすいのは「頭金」と「信用情報」です。
申し込み前に、クレジット利用状況を整えておきましょう。
5. 融資を通しやすくするコツ
初心者でも融資を有利に進めるためには、次の3つが効果的です。
(1)複数の銀行に相談してみる
銀行によって「得意属性」が違うため、1行だけで判断しないことが大切です。
属性(年収・勤務先)やエリアをもとに、3〜4行へ同時相談すると成功率が上がります。
(2)購入予定の物件を具体的に提示する
融資は「物件ありき」です。
数字(価格・家賃・利回り)を示すと、担当者が判断しやすくなります。
AI査定レポートなどを添えるのも効果的です。
(3)自己資金を“見せる”
実際に頭金を入れなくても、「手元資金として500万円ある」ことを示せば評価されます。
資産証明書や残高証明を準備しておきましょう。
6. 年収別・融資目安表(2025年版)
| 年収 | 融資可能額(目安) | 対応銀行例 | 向いている投資タイプ |
| 400万円 | ~2,000万円 | 信用金庫・ノンバンク | 中古区分マンション |
| 600万円 | ~3,500万円 | 地方銀行・りそな銀行 | 都心ワンルーム |
| 800万円 | ~5,000万円 | メガバンク・オリックス銀行 | 新築区分・小規模アパート |
| 1,000万円以上 | ~1億円 | メガバンク・スルガ銀行 | 一棟・複数戸投資 |
「年収=限度額」ではなく、「返済計画と物件の収益性」が通過の決め手になります。
7. よくある落とし穴と注意点
- 「年収が高ければ借りられる」と思い込む
→ 年収よりも“返済計画”が重視される。 - 1社に断られて諦めてしまう
→ 銀行ごとに評価基準が違うため、別の銀行で通るケースも多い。 - 販売業者に融資を丸投げする
→ 営業会社が提携する「高金利ローン」を勧めることもあるので注意。
自分で複数銀行を比較することで、金利・期間・手数料のトータルコストを抑えられます。
まとめ:融資を制する者が不動産投資を制す
不動産投資のスタートラインは「融資の通過」です。
借りやすい銀行を理解し、事前準備を整えることで、最初の一歩をスムーズに踏み出せます。
最後にポイントを整理します。
- 融資は「年収・物件・自己資金」の3軸で判断される
- 初心者は地方銀行・ノンバンク・りそな銀行などが狙い目
- 頭金・信用情報・返済計画を整えてから申し込む
正しい知識と準備があれば、初心者でも融資は十分に通ります。
“借りられるか不安”ではなく、“どうすれば通るか”を考えて行動することが、成功への第一歩です。