いつ起きてもおかしくない首都直下型地震から命をどう守るのか
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首都直下型地震とは
南関東直下地震で、海の少し離れたところで起きる地震ではなく東京湾北部と立川断層帯を震源とする地震になります。
最大で150kmの領域を震源域とする巨大地震が来る可能性もあり、大きな被害をもたらすのではないかと言われています。
首都直下型の地震は東日本大震災の影響も大きく、地震発生の確率が高まっているとも伝えられているのです。
少し距離がある海のどこかが震源地になるのではなく、直下型で揺れてしまうため東京都のほとんどが震度6強以上の揺れになってしまうと言われています。
大きいところでは震度7にもなると言われているため、今から備えが必要です。
規模も被害も大きい地震が予想されている
もし首都直下地震が起きてしまったとしたら死者が出ると予想されています。
その数も多いため、日頃からの備えが重要になってきます。
マグニチュードも7や8が予想されていて、家屋や火災が起きてしまう可能性があると言われているのです。
特に昔の造りの家屋などは、耐震基準も古いままになって直下型の地震には耐えられない可能性があります。
中古マンションを購入する際も、直下型地震を考えながら購入したほうが安心でしょう。
首都直下型地震はいつ起こる?
特に首都圏に住んでいる方やよく出張や旅行に行っている方は、いつ地震が起きてしまうのだろうと思っているのではないでしょうか。
だいたい約30年以内に起きるとは言われていますが、こちらはあくまでも予想です。
もしかしたら明日や今すぐにでも起こる可能性は十分にあります。
30年だから今はまだ大丈夫と思っていると、いざ震災が起きてしまったら困ってしまいます。
想定図:関東地域の19パターンの地震動
首都直下のM7 クラスの地震の震度分布 M:マグニチュード
①都心南部直下地震(Mw7.3)
②都心東部直下地震(Mw7.3)
③都心西部直下地震(Mw7.3)
④千葉市直下地震(Mw7.3)
⑤市原市直下地震(Mw7.3)
⑥立川市直下地震(Mw7.3)
⑦川崎市直下地震(Mw7.3)
⑧東京湾直下地震(Mw7.3)
⑨羽田空港直下地震(Mw7.3)
⑩成田空港直下地震(Mw7.3)
⑪さいたま市直下地震(Mw6.8)
⑫横浜市直下地震(Mw6.8)
⑬茨城県南部地震(Mw7.3)
⑭茨城・埼玉県境地震(Mw7.3)
⑮関東平野北西縁断層帯の地震
⑯立川断層帯の地震(Mw7.1)
⑰三浦半島断層群主部の地震(Mw7.0 )
⑱伊勢原断層帯の地震(Mw6.8)
⑲西相模灘の地震(Mw7.3)
過去にあった地震からも予想をしてみると見えてくる
細かい地震であれば毎年のように起こっていますが、大きい地震となると一定の間隔を保ちながら首都直下型の地震が起きています。
これまでマグニチュード8クラスの大きい巨大地震を見てみると、1703年の元禄地震の後、1923年に関東大地震がありました。
だいたい200年かけて大きな地震が起きていると予想すると、マグニチュード8クラスの地震はもう少し経ってから起きるのではないかと予想できます。
しかし、マグニチュード7クラスの大きな地震となってくると、もっと頻繁に起きているのです。
直下型になると海の少し距離が離れたところが震源地になるよりも大きな影響を与えます。
このマグニチュード7クラスの地震は今後30年に以内に起きる可能性が高いと言われていますので、備えをしていない方は今からでも良いのでしっかりとしておく必要があります。
いざ地震が起きてしまったらどうなる?
これまでに東京を中心に大きな地震が起きていますが、もし実際マグニチュード7や8クラスの揺れを観測した時にどうなってしまうのでしょうか。
今までも家屋が倒壊、火災、死者やケガ人が出るなど大変なものでした。
さらに、東日本大震災と同じように、津波も発生してしまい、せっかく揺れた時には助かっていた人も犠牲になってしまったというケースもあります。
首都直下地震対策の第一歩は「リスク」を知ること
確かに、大きな被害を与えてしまうため、首都直下型の地震が起きてしまったら怖いものです。
しかし、何もせずに怯えていても、いざ地震が起きた時に行動ができません。
まずはどんなリスクがあるのかを知ることが重要です。
交通機能が機能しない
東京には電車や地下鉄、バス、高速道路などさまざまな交通機能があり、日本の中心でもあるため多くの人が行き交っています。
しかし、大地震が起きてしまったら、すべての交通機能が麻痺してしまいます。
実際、これまでほかの場所であった地震では、新幹線高架橋が倒壊したことや橋が落ちてしまい渡れなくなってしまいました。
土砂災害なども置き道路が通行止めになることや電車や地下鉄もすべて止まっています。
ライフラインがすべて止まる
大きい地震ともなると、すべてのライフラインが止まってしまいます。
まず、停電してガスの供給も止まり、そして断水も起きてしまうのです。
安否を確認したいと思って固定電話を使って電話をしようとしても、誰にもつながらない状態になってしまいます。
普段の生活で電気やガス、水道はなくてはならないものとなってしまっているため、いざ使えないとなったら大きく不便を感じてしまいます。
家が地滑りに遭う可能性もある
住んでいる家の近くに河川がある場合、堤防なども大きな地震に耐えきれず沈下してしまう場合もあります。
被害が大きくなってしまい、地滑りが起きてしまうことも考えられるのです。
ほかにも、川や海の近くの家の場合、浸水してしまう危険性もあります。
大きな地震は揺れだけでなく、津波も起きてしまいます。
家屋が流されてしまうリスクもありますので危険です。
たまたま東京に来ている人も帰れなくなる
住んでいる人も大変ですが、たまたま東京に出張で来ている人や遊びに来ている人も首都直下型地震が起きてしまったら帰宅できなくなってしまいます。
交通機能が麻痺してしまい、高速道も新幹線も動かなくなってしまうためです。
今から帰宅しようと思った時に地震が起きてしまったら、自分の家が東京にあるわけではないため大変です。
ガソリンなどが買えなくなる
普段車を使って移動している方は、大地震が起きた時、家ではなく車を使ってしのごうと考えるかもしれません。
しかし、ガソリンスタンドも通常通りではないため、消費者への供給ができにくくなってしまいます。
満タンに入れることは難しく、制限などもかかります。
ほかにも、軽油、重油関係も買えなくなり、不便さを感じるでしょう。
地震から命を守るポイント
首都直下型地震はいつ起きてもおかしくはないとわかっているので、今から命を守る準備を始めましょう。
どんな備えをしておけば良いのかなど詳しく紹介していきます。
100円均一で防災グッズを揃えてみた記事も参考にしてみてください。
食料品や飲み物はすぐに確保しよう
大地震が起きてしまったらコンビニやスーパーはいつも通りに営業しているとは限らないので、食料を手に入れられなくなってしまいます。
最低でも3日分は用意したいところですが、安心するのであれば1週間分は食料品や飲み物を備蓄しておくとい良いでしょう。
一人暮らしをしている方は自分の分があれば良いですが、家族がいる場合は人数分用意が必要です。
飲み物を1日どの程度飲むかの目安は、3リットルになります。
水分は人間の体にとって必要なものですので、少し多めかもしれないと思ってもしっかりと準備しておきましょう。
食料品に関しては、電子レンジやガスなどが使えなくなってしまいますので、できる限り火を使わなくても食べられる乾パンやビスケットなどすぐに食べられるものを準備しておくと良いでしょう。
普段からローリングストックして食べるのも大切
食材や飲料には賞味期限や消費期限があるため、一度用意したから安心ではありません。
普段から無駄にしないためにも、ローリングストックをして普段の食事などにも使って新しいものを購入するようにしましょう。
大地震が起きる前から食べておくと、味や食べ方などもわかり、いざという時にも焦りません。
家具はすべて固定する
大地震が起きた時、建物が大きく揺れてしまうため、家具などが倒れてきます。
タンスなどの大きな家具が倒れてしまうと、大けがするだけでなく圧死してしまうこともあるため、今からでも家具をすべてチェックして固定しましょう。
何か飾っている場合も床に落ちてしまいますので、固定する工夫が必要です。
特に固くて重たいものは小さくても危険なため、落ちないようにしましょう。
部屋の出入り口に大きな家具を置くのも、大地震の時に塞いでしまい危険ですので、置かないようにしましょう。
寝室にも必要なものを準備しておく
大地震は東日本大震災のように日中に起きるとは限らず、夜中など寝ている時間に突然起きてしまうかもしれません。
中には目が悪く眼鏡やコンタクトレンズを使用している方や持病を患っていて飲まなければいけない薬がある方もいるでしょう。
枕元に普段なければ生活が大変になってしまうものや懐中電灯、スリッパなども用意しておくと安心です。
避難の時に持ち出すリュックなども、寝室に用意しておけば、いざ大地震が来た時にも役立つでしょう。
非常バックも準備しておく
避難生活を送る際に非常時に役立つものを事前に準備しておくと、大地震になってからもすぐ持ち運べて便利です。
飲料水や食料品のほかに、お金が必要になる場合もあるため現金や預金通帳、ハンコなども一緒に入れておくと良いでしょう。
ほかには、避難する間にケガをしてしまうかもしれないため、ばんそうこうや消毒液なども用意し、懐中電灯や衣類、下着、携帯ラジオ、電池なども入れておきましょう。
もし赤ちゃんがいるような家庭であれば、紙オムツやミルクも買って準備しておくと安心です。
大地震に限らず他の災害が起きた時にも、非常バックは役立つでしょう。
災害に遭った時の家族同士の連絡方法
皆が一緒に家にいる時に大地震が起きれば問題ありませんが、学校や会社など出先で遭ってしまったらバラバラにいるため安否が心配になります。
スマートフォンや固定回線での電話もつながりにくくなりますので、その際どう連絡を取るのか決めておきましょう。
災害用伝言ダイヤルがありますので、日頃から使い方を練習しておき、いざという時に使えるようにしておくのも良いでしょう。
まとめ
首都直下型地震は、もしかしたら明日に起きるかもしれない大きい地震です。
どんなリスクがあるのかを理解し、起きた時に冷静に対応できるよう日頃から備えが必要です。
地震から命を守れるように、今から準備を始めましょう。
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