この記事の要点
- 「ペット可」と書かれた賃貸でも、猫を飼えるとは限りません。「小型犬のみ」「猫1匹まで」など、飼える動物の種類・数・大きさは物件ごとに違います。
- 募集の条件欄や備考を最後まで読み、気になる物件は内見の前に条件を確かめましょう。
- 「ペット相談」の物件は、飼いたい動物を具体的に伝えて先に問い合わせます。飼えることになったら、条件や費用を書面で確かめます。
「ペット可」なのに、猫はダメ?
マンガの桜ちゃんは、「ペット可」の部屋を見つけて大喜び。ところが条件欄には「小型犬のみ」と書かれていました。
猫は、犬より多く飼われているペットです。ペットフード協会の推計では、2025年の飼育頭数は猫が約885万頭、犬が約682万頭でした。それでも、ペット可の物件の中には、犬だけ、あるいは小型犬だけを認めているものがあります。
インターネット調査をもとにした全国の推計です。
出典:ペットフード協会「令和7年(2025年)全国犬猫飼育実態調査」
ペット可の部屋探しで困ったこと
ペット可の部屋を探すのは、簡単ではありません。不動産情報サイト LIFULL HOME’S の調査では、ペットを飼いながら住まいを探した人の91.6%が、ペットがいることで不便を感じたり困ったりした経験があると答えました。
不便だったことの上位には、「物件数が少なかった」「家賃が高かった」に続いて、「ペットの種類・大きさに制限があった」(24.3%)が入っています。
5年以内にペット可の賃貸を契約し、犬か猫を飼った経験がある20〜50代のうち、不便を感じた経験がある人(1,008人)への調査。民間企業の調査です。
出典:株式会社LIFULL「ペットとの住まい探しの実態調査」(2025年5月)
募集の表記を読み分ける
募集では、ペットについていろいろな書き方がされています。表記は物件や情報サイトによって違うので、言葉の印象だけで判断せず、条件の中身を確かめましょう。
ペット可
条件が書かれていないこともある
- 猫を飼えるか、何匹までかを確かめる
- 備考欄に条件が書かれていることがある
- 書かれていなければ問い合わせる
ペット可(条件付き)
条件に合わなければ飼えない
- 「小型犬のみ」「猫1匹まで」など
- 体重・大きさ、頭数の制限
- 飼いたい動物が条件に合うかを確かめる
ペット相談
飼えるかは相談の結果しだい
- 「相談すれば飼える」とは限らない
- 飼いたい動物を具体的に伝えて先に聞く
- 内見の前に確かめると無駄足を防げる
表記の意味は物件ごとに違います。最終的には契約書と、貸主の承諾の内容で決まります。
「ペット相談」の物件に問い合わせる手順
マンガで蓮さんが言ったように、「ペット相談」の物件は、先に飼いたい動物を伝えて聞いてみるのが近道です。
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飼いたい動物を具体的に伝える
猫か犬か、何匹か、大きさや年齢などを伝えます。室内で飼うことや、爪とぎ対策など気をつけることも添えると、貸す側も判断しやすくなります。
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飼える条件と費用を確かめる
飼えると言われたら、敷金の上乗せや、退去時のクリーニングなどの特約があるかを確かめます。
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書面で承諾を残す
国土交通省の賃貸住宅標準契約書では、猫などの動物を飼うことは貸主の書面による承諾が必要な行為とされています。口約束で済ませず、契約書や書面で残しましょう。
出典:国土交通省「賃貸住宅標準契約書(平成30年3月版)」第8条・別表第2。問い合わせ先は不動産会社や管理会社のことが多く、実際の条件は物件と契約によります。
条件を比べるときの注意
- 条件欄と備考を最後まで読む:大きな「ペット可」の表示の下に、条件が小さく書かれていることがあります。
- 家賃だけで比べない:ペット可の物件では、敷金の上乗せや退去時の費用の特約があることがあります。
- 規約も確かめる:鳴き声や共用部分の使い方など、建物の決まりがあることもあります。
条件を比べると、部屋探しが楽しくなる
条件は、部屋探しの邪魔ではなく、自分と猫に合う部屋を見つけるための手がかりです。前の話では、蓮さんが「家賃に、広さに、エリアに…」と条件を数え始めました(第3話「めめちゃんと暮らしたい」)。今回は、桜ちゃんが条件を比べる楽しさに気付きました。